当院では、精神医療の本来の目的は「自立を支援すること」であると考えています。そのため、単に診断名をつけて制度を利用することを目的とするのではなく、ご自身の力で心の健康を維持し、よりよい生活を送るためのサポートに力を入れています。

近年、精神医療に関連するさまざまな公的支援制度(自立支援医療制度、障害年金、精神障害者保健福祉手帳など)が整備されています。これらの制度が必要な方にとって有益であることは確かです。一方で、制度を利用することが必ずしも最良の選択ではなく、「社会復帰の意欲が低下する」「回復の妨げになる」などの側面もあります。

当院では、「制度に頼るよりも、自分の力で回復を目指したい」 と考える方に向けた診療を行っています。そのため、新規の 自立支援医療制度、障害年金、精神障害者保健福祉手帳診断書作成は行っておりません(更新の方は診察時に医師に御確認ください)。新たに、これらの制度を希望される方には、社会復帰支援に力を入れているクリニックや病院をご案内いたします。

当院が目指す医療

当院では、「自助の力を高めること」 を重視しています。これは、「一人で頑張れ」という意味ではなく、適切な治療・サポートを受けながら、少しずつ心の回復力を高めていくという考え方です。

具体的には、以下のようなアプローチを大切にしています。

精神療法(主に外来森田療法)やカウンセリングによる思考・行動パターンの見直し
マインドフルネスや身体作業による「あるがまま」を受け入れる姿勢の促進
生活習慣・運動・食事など、日常生活における積極的な工夫
薬物療法や社会制度に過度に頼らず、自然環境や自然の摂理に適応する生き方

こうした取り組みを通じて、「少しずつでも自分の力で前に進みたい」と考える方の支援をしていきます。

当院が大切にすること

  • 制度の利用を否定するわけではありません。 必要な方には、制度を活用できる医療機関をご案内します。
  • 「できるだけ制度に頼らず、自分の力で回復を目指したい」と考える方をサポートします。
  • 「自分の人生を自分で取り戻したい」方にとって、最適な支援を提供します。

「制度があるから利用する」ではなく、「本当に自分にとって必要な支援とは何か?」を一緒に考えていくことが、当院の役割です。

当院の診療が向いている方

✅ 制度に頼らず、できる範囲で自分の力を伸ばしたい方
✅ 長期的に見て、社会復帰・自立を目指したい方
✅ 精神的な回復力を高め、再発を防ぎたい方

一方で、制度の利用を前提とした診療を希望される方には、適切な医療機関をご案内いたします。

「自分自身の力で、少しずつ前へ進みたい」 そんな思いを持つ方々に、当院は寄り添ってまいります。

2025年3月10日 仁泉堂医院 佐藤大仁